MH-Z19とは?
MH-Z19は、非分散赤外線(NDIR)方式を採用した、二酸化炭素(CO2)濃度を測定できる小型のガスセンサーモジュールです。ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンボードと組み合わせることで、室内のCO2濃度をリアルタイムで計測し、表示したり、記録したりすることができます。
MH-Z19はA~Eまであり、Eが一番最新モデルとはなっておりますが、C、D、Eは生産工場が違うだけで性能は同じです。
MH-Z19A、Bは現在でも入手は可能ですが、測定範囲が0ppmの物は入手困難で、400~5000ppmの物がほとんどとなっております。
製品モデル | MH-Z19A | MH-Z19B | MH-Z19C | MH-Z19D/MH-Z19E |
対象ガス | CO2 | CO2 | CO2 | CO2 |
動作電圧 | 3.6V~5.5V | 4.5V~5.5V | 5V(+-0.1V) | 5V(+-0.1V) |
平均電流 | <18mA | <20mA | <40mA | <40mA |
インターフェイスレベル | 3.3V (と互換性5v) | 3.3V (と互換性5v) | 3.3V (と互換性5v) | 3.3V (と互換性5v) |
測定範囲 | 0~5000ppm | 0~5000ppm | 400~5000ppm | 400~5000ppm |
出力信号 | UART/PWM | UART/PWM | UART/PWM | UART/PWM |
予熱時間 | 3分 | 3分 | 1分 | 1分 |
再sponse時間 | t90<90秒 | t90<120s | t90<120s | t90<120s |
動作温度 | 0~50℃ | 0~50℃ | -10~50℃ | -10~50℃ |
重量 | 10g | 5g | 5g | 5g |
寿命 | 5年 | 5年 | 10年 | 10年 |
MH-Z19の特徴
- 非分散赤外線(NDIR)方式: 赤外線を吸収するCO2の特性を利用して、高精度にCO2濃度を測定します。
- 小型軽量: コンパクトなサイズで、様々な場所に設置できます。
- 低消費電力: 動作電流が少なく、バッテリー駆動のシステムにも適しています。
- UARTインターフェース: ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンと簡単に接続できます。
- 測定範囲: 400~5000ppmのCO2濃度を測定できます。
なぜMH-Z19が人気なの?
- 手軽にCO2濃度を計測: プログラミングの知識がなくても、手軽にCO2濃度を測定できます。
- コストパフォーマンスが高い: 比較的安価に入手できます。
- 応用範囲が広い: 空気清浄機の制御、換気システムの制御、温室栽培の環境管理など、様々な用途に活用できます。
MH-Z19で何ができるの?
- 室内のCO2濃度を可視化: CO2濃度をリアルタイムで表示し、室内の空気の状態を把握できます。
- 換気システムの自動制御: CO2濃度が高くなったら、自動で換気扇を回すことができます。
- 植物工場の環境管理: 植物工場内のCO2濃度を最適に管理し、植物の生育を促進できます。
- ペットの飼育環境の改善: ペットの飼育環境のCO2濃度を測定し、快適な環境を維持できます。
MH-Z19の使い方
MH-Z19は、UARTインターフェースでマイコンと接続します。マイコンからUART通信でコマンドを送信し、CO2濃度の測定値を受信します。ArduinoやRaspberry Piでは、専用のライブラリを利用することで簡単に測定値を取得できます。
MH-Z19を使ったプロジェクト例
- ArduinoでCO2濃度をLCDに表示: ArduinoとMH-Z19を組み合わせて、CO2濃度をLCDに表示する装置を作ります。
- Raspberry PiでCO2濃度をグラフ化: Raspberry PiとMH-Z19を組み合わせて、CO2濃度をグラフ化し、Webサーバーで公開します。
- ESP32でスマート換気システムを作る: ESP32とMH-Z19を組み合わせて、CO2濃度に応じて換気扇を自動制御するスマート換気システムを作ります。
入手方法
・秋月電子
使い方参考サイト
・MH-Z19D(二酸化炭素センサー)を使ってみた‼(ESP32編)
まとめ
MH-Z19は、手軽にCO2濃度を測定できる便利なセンサーモジュールです。室内の空気環境を改善したい方におすすめです。ぜひ、MH-Z19を使って、あなたのアイデアを実現してみてください。