FT232RLとは?
FT232RLは、FTDI社が開発したUSBシリアル変換用のICです。このICを搭載したモジュールは、USBポートとシリアル通信(UART)ポートを相互に変換し、パソコンと様々な電子機器を接続するための橋渡し役として広く利用されています。ArduinoやRaspberry Piといったマイコンボードとの組み合わせはもちろん、シリアル通信に対応したセンサーやモータなどをパソコンで制御したい場合にも活躍します。
現在はType-Cにも対応した物も出ており、一段と利便性が向上しております。
FT232RLの特徴
- 高性能: USB 2.0 Full Speedに対応しており、高速なデータ転送が可能です。
- 汎用性: 3.3Vまたは5Vのロジックレベルに対応しており、様々なマイコンやデバイスと接続できます。
- 低消費電力: 動作電流が少なく、バッテリー駆動のシステムにも適しています。
- ドライバ: Windows、macOS、Linuxなど、主要なOSに対応したドライバが提供されています。
- 小型軽量: コンパクトなサイズで、様々な場所に設置できます。
なぜFT232RLが人気なの?
- 手軽にシリアル通信: USBポートとシリアルポートを簡単に接続できます。
- 信頼性が高い: 長年の実績があり、安定した動作が期待できます。
- 開発環境が充実: 様々なプログラミング言語や開発環境に対応したライブラリが豊富です。
FT232RLで何ができるの?
- マイコンとの通信: ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンとパソコンを接続し、プログラムの書き込みやデバッグを行うことができます。
- センサーデータの取得: シリアル通信に対応した温度センサー、湿度センサーなどのデータをパソコンに送信し、グラフ化したり、記録したりすることができます。
- モータの制御: シリアル通信に対応したモータドライバを制御し、モータの回転速度や方向を制御することができます。
- UARTデバイスとの接続: GPSモジュール、BluetoothモジュールなどのUARTデバイスをパソコンに接続することができます。
FT232RLの使い方
FT232RLモジュールは、パソコンのUSBポートに接続し、もう一方の端子をマイコンやシリアルデバイスのTX/RXピンに接続します。パソコン側では、対応するドライバをインストールし、ターミナルソフトや開発環境からシリアル通信を行います。
FT232RLを使ったプロジェクト例
- Arduinoで温度センサーのデータをパソコンに送信: Arduinoに温度センサーを接続し、FT232RLモジュールでパソコンに温度データをリアルタイムで送信します。
- Raspberry PiでGPSモジュールのデータを記録: Raspberry PiにGPSモジュールを接続し、FT232RLモジュールでGPSデータをパソコンに記録します。
- 自作のシリアル通信機器の開発: 自作のシリアル通信機器を開発し、FT232RLモジュールでパソコンと接続します。
・入手方法
リンク
・Amazon
・電子工作ステーション (Type-Cモデルあり)
まとめ
FT232RLは、USBとシリアル通信を簡単に接続できる便利なモジュールです。電子工作やIoT開発の幅を広げるための強力なツールとなるでしょう。ぜひ、FT232RLを使って、あなたのアイデアを実現してみてください。