DS3231とは?
DS3231は、Dallas Semiconductor(現Maxim Integrated)が開発した、高精度なリアルタイムクロック(RTC)モジュールです。内蔵の温度補償型水晶振動子(TCXO)により、非常に正確な時間を刻むことができ、バッテリバックアップ機能も搭載しているため、メイン電源が切れても時間を保持することができます。
なぜDS3231が人気なの?
- 高精度: TCXOにより、非常に高い精度で時間を計測できます。
- バッテリバックアップ: メイン電源が切れても、内蔵のバッテリで時間を保持できます。
- I2C通信: I2C通信に対応しており、マイコンボードとの接続が簡単です。
- 温度補償: 温度変化による誤差を補正する機能があります。
- アラーム機能: 特定の時間にアラームを設定することができます。
DS3231の特徴
- 秒、分、時、日、曜日、月、年: 年月日、曜日、時分秒までの情報を保持できます。
- うるう年補正: うるう年を自動で判断し、日付を調整します。
- 温度センサー: 温度を測定する機能も搭載しています。
- 低消費電力: 消費電力が少ないため、バッテリー駆動のデバイスにも適しています。
DS3231で何ができるの?
- 時計: リアルタイムクロックとして、時計を作ることができます。
- データロガー: データを記録する際に、タイムスタンプとして利用できます。
- タイマー: 特定の時間になると動作するタイマーを作ることができます。
- アラーム: アラームを設定し、特定の時間になると通知を送ることができます。
DS3231の使い方
- 回路の構築: DS3231をマイコンボードにI2Cで接続します。
- ライブラリのインストール: ArduinoやRaspberry Pi用のDS3231ライブラリをインストールします。
- プログラミング: ライブラリを使って、時間を設定したり、読み出したりします。
DS3231を使ったプロジェクト例
- IoT時計: ネットワークに接続し、インターネット上の時刻と同期させる時計
- データロガー: 温度センサーなどのデータを記録する際に、タイムスタンプを付加する
- 自動給水システム: 特定の時間になると植物に水をあげるシステム
- ウェイクアップタイマー: 設定した時間にアラームで起こしてくれるデバイス
入手方法
リンク
使用例
まとめ
DS3231は、電子工作において非常に便利なリアルタイムクロックモジュールです。高精度な時間計測が必要なプロジェクトや、バッテリ駆動のデバイスに最適です。この記事が、DS3231を使った電子工作の第一歩になれば幸いです。