Arduino UNOは、電子工作やプロトタイピングの世界で最も有名なマイコンボードの一つであり、その使いやすさと豊富な情報量から、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
そして、そのArduino UNOが、大幅な進化を遂げた「Arduino UNO R4」として生まれ変わりました。
Arduino UNO R4には2種類モデルがあり、R3をそのままバージョンアップさせたモデル、「Arduino UNO R4 Minima」とWi-Fiをプラスした「Arduino UNO R4 WiFi」の2種類のモデルがあります。
この記事では、Arduino UNO R4の中でも、特に注目を集めている「Arduino UNO R4 Minima」の主な特徴、スペック、旧バージョンとの違い、そして活用方法について徹底解説します。
Arduino UNO R4 Minimaの主な特徴
Arduino UNO R4 Minimaは、従来のUNOの使いやすさを維持しつつ、性能と機能を大幅に向上させた次世代のUNOです。主な特徴は以下の通りです。
- 高性能なマイクロコントローラー:
- ルネサスエレクトロニクス製の32ビットマイクロコントローラー「RA4M1」を搭載。これにより、処理速度が向上し、より複雑な処理が可能になりました。
- 豊富なメモリ:
- SRAMとフラッシュメモリが増加し、より大きなプログラムやデータを扱うことができます。
- 多彩なインターフェース:
- USB-Cポート、DAC(デジタルアナログ変換)、OPアンプ、CAN BUSなど、新しいインターフェースが追加され、様々な用途に対応できます。
- 高い互換性:
- 従来のUNOと同じフォームファクターとピン配置を維持しており、既存のシールドをそのまま使用できます。
- コストパフォーマンス:
- 高性能でありながら、比較的安価に入手できます。
Arduino UNO R4 Minimaのスペック
- マイクロコントローラー: ルネサス RA4M1 (Arm Cortex-M4)
- 動作電圧: 5V
- 入力電圧: 6-24V
- デジタルI/Oピン: 14
- アナログ入力ピン: 6
- PWMピン: 6
- UART: 1
- SPI: 1
- I2C: 1
- USB: USB-C
- メモリ:
- SRAM: 32KB
- フラッシュメモリ: 256KB
- クロック速度: 48MHz
Arduino UNO R3との違い
Arduino UNO R4 Minimaは、R3から大幅な進化を遂げています。主な違いは以下の通りです。
- マイクロコントローラー:
- R3: 8ビット AVR
- R4 Minima: 32ビット Arm Cortex-M4
- 処理速度:
- R4 MinimaはR3よりも大幅に高速です。
- メモリ:
- R4 MinimaはR3よりもメモリ容量が増加しています。
- インターフェース:
- R4 MinimaはUSB-C、DAC、OPアンプ、CAN BUSなど、新しいインターフェースが追加されています。
Arduino UNO R4 Minimaの活用方法
Arduino UNO R4 Minimaは、その高性能と多彩なインターフェースにより、様々な用途に活用できます。
- IoTプロジェクト:
- センサーデータをクラウドに送信したり、スマートフォンから機器を制御したりできます。
- ロボット制御:
- 高速な処理能力を活かして、複雑なロボット制御が可能です。
- オーディオ処理:
- DACとOPアンプを使用して、高音質なオーディオ信号を生成できます。
- 産業用アプリケーション:
- 高い信頼性と安定性から、産業用アプリケーションにも適しています。
- 教育現場:
- 高性能でありながらも、互換性を維持しているため、教育現場でも従来どうり使用することが可能です。
入手方法
電子工作をやるにあたって必要不可欠な存在の為、電子工作専門ショップでは確実に取り扱っております。また、Amazonや楽天でも簡単に入手可能です。
まとめ
Arduino UNO R4 Minimaは、従来のUNOの使いやすさを維持しつつ、性能と機能を大幅に向上させた次世代のマイコンボードです。
IoTプロジェクト、ロボット制御、オーディオ処理など、様々な用途に活用できます。Arduino UNO R4 Minimaは、電子工作の可能性をさらに広げてくれるでしょう。